電気主任技術者、いわゆる電験の資格は、定年後の再就職で大きな武器になります。電気設備の保安監督者は法律で選任が義務づけられており、有資格者でなければ担えないからです。設備が動き続ける限り需要が消えないため、年齢を理由に断られにくい職種といえます。
選任義務という揺るがない強み
一定規模以上の電気設備には、保安監督を行う電気主任技術者の選任が求められます。これは事業を続けるうえでの前提条件であり、企業にとって有資格者の確保は欠かせません。だからこそ、経験を積んだシニアの電験有資格者には安定した引き合いがあります。建設・設備業界全体が高齢化と人手不足にあるなか(建設業就業者は2024年で477万人、55歳以上が約37%。出典: 総務省「労働力調査」/国土交通省)、保安を任せられる人材はとくに貴重です。
活躍の場は広がっている
需要があるのは、従来のビルや工場だけではありません。
- オフィスビル・商業施設の電気保安
- 工場・プラントの設備管理
- 太陽光をはじめとする再生可能エネルギー施設の保安
- ビルメンテナンス会社での保安監督
再生可能エネルギー設備の広がりは、電験有資格者の新たな活躍の場を生んでいます。これまでの経験を、成長する分野で生かせる可能性があります。
体力に不安があっても続けやすい
電験の仕事は、保安監督や点検、記録の確認が中心です。現場の肉体労働とは性質が異なり、体力面の不安があっても続けやすい職種です。働き方を週数日に絞れる嘱託や、案件単位の業務委託とも相性がよく、生活に合わせて無理なく関われます。
定年後の働き方と評価ポイント
70歳までの就業確保が努力義務となったいま(2021年4月施行の改正高年齢者雇用安定法、出典: 厚生労働省)、長く働く環境は整いつつあります。再就職では、これまで担当した設備の種類や規模、保安をどう守ってきたかという実績が評価されます。トラブルを未然に防いだ経験は、とくに説得力を持ちます。
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